AAPI Creative Placemaking Learning Circle(クリエイティブ・プレイスメイキング・ラーニングサークル)のアイディアは、2017年に集まったアジア・太平洋諸国系米国人(AAPI)コミュニティリーダーの小さなグループで生まれました。大きなコミュニティスペースの開発に関する話し合いは、一般的な内容に留まり、その開発戦略をどのようにネイバーフッド(地域)の文化や住民の文化に合わせるべきかについてまで考慮しない場合がほとんどでした。
私たちが希望していたのは、私たちの取り組みのユニークな背景について話し合える空間を作り、有色人種同士お互いに助け合うことでした。何度か話し合いを重ねた後、そしてNational Endowment for the Arts(全米芸術基金)の2019年「Our Town Award(我が町賞)」の助成を受けた結果、ラーニングサークルが正式に発足しました。当初は片手で数えられる程少なかったラーニングサークルの参加組織数も今では約20にもおよぶコミュニティ開発および芸術組織に増え、全国で公平な開発とAAPIコミュニティの保護に取り組んでいます。
私たちのようなAAPIコミュニティ開発組織は、「クリエイティブ・プレイスメイキング」という言葉が生まれるずっと前から、物理的・文化的な宝物を通じて私たちのコミュニティを捉えてきました。私たちは、コミュニティの繋がりを強め、社会的変化と方針を支持し、経済成長を促進し、AAPIの「場所(プレイス)」の課題を解決する手段の一貫としてアートと文化伝統を取り込むというアプローチを取っています。私たちの地域や「場所」は、私たちの国にとって社会的、精神的、文化的、政治的、経済的に重要であると信じています。
私たちの取り組みを通じて、私たちの組織は、文化、ジェントリフィケーション(高級化)、排斥の商品化という難題と向き合ってきましたが、同時に、それらが伝統習慣の活性化する絶好のチャンスであることにも気付きました。私たちはAAPIの人びと、文化、歴史そして未来の世代への希望に基づいたユニークな視点を提供します。構造的な人種差別や植民地化により剥奪されてきた、私たちのコミュニティに対する帰属意識を創出しています。私たちが掲げるビジョンと価値観、慣行は、誰をも歓迎し公平なコミュニティを維持し繁栄させていく動機と方法を表現しています。
このオンライン空間は私たちがコミュニティとして団結する一つの方法にすぎません。私たちが共に歩む学びの旅は、2019年10月、文化が復興している事例を探求したハワイ州ヒロから始まりました。ラーニングサークルは2020年3月、サンフランシスコのチャイナタウンで再会して、ジェントリフィケーションの脅威に対する地域の安定化について討論しました。2021年秋の第3回会議では、ミネソタ州ミネアポリス/セントポールにおけるAAPI主導の経済開発の取り組みから学ぶ予定です。
共に学ぶ機会に限界はありません。ご参加に興味のある方、または私たちの活動にご協力いただける方は、info@nationalcapacd.orgまでご連絡ください。
AAPI クリエイティブ・プレイスメイキング・ラーニングサークルは、National Coalition for Asian Pacific American Community Development(CAPACD)(アジア・太平洋諸国系米国人コミュニティ開発全国連盟)の会員が全米芸術基金と、NeighborWorks America、The Kresge Foundationの助成を得て考案された共同イニシアティブです。Local Initiatives Support Corporationと、PolicyLink、ArtPlace Americaより現物支援の提供を受けています。